2012年に共学化、2013年にセンター北に移転。押しも押されぬ人気校に。
算数
50分 150点
大問4題、小問20問程度。
大問1は小問10問。計算問題から始まり、和差系の特珠算や割合、比、速さ、規則性、図形など
基本から標準レベルでの出題が並ぶ。
大問2以降は応用題。従来、定番の出題範囲と言われた速さや図形で典型題以上の出題をする、という
方向性が近年崩れつつある。それに伴い、より抽象的的な割合の問題や数の性質、場合の数などからの
出題が増えたり、途中式や考え方を書かせる大問が少なくなることがある。ただし、大問1の出題含め
弱点分野をつくらず幅広い解法力を身につけておく、という対策はほぼ変化ないと言って良い。
計算問題は一見工夫する計算に見えるものもあるが、時間配分を考えたときに「どうやって工夫するんだろう?」
と熟考する余裕はない。他校と同様に1問あたりの配点差が少ないことが想定されるので、確実に解ける
問題を6割程度固めた上で、応用題は小問1から丁寧に解く姿勢が求められる。
途中式の残し方や考え方をどう書けばよいか悩む場合は個別に添削してもらうとよい。
国語
50分 150点
大問2題、論説文と物語文が定番の組み合わせ。小問は合計で18問前後、だが、小問に複数の問題が
存在する場合がある。漢字は文章題に含まれる。書き取りが8問、読みが2問程度であることが多い。
問題の種別も中大横浜らしくバラエティに富む。記号選択の問題がやや多いものの、抜き出しや
10~50字の記述も満遍なく並ぶ。記述は解答用紙に指定文字数の8割のラインが明示されており良心的
といえる。文字数の少ない記述問題はポイントの押さえ方や文章の表現方法など添削を受ける効率が上がる。
長文は、1行に書かれている文字数が60字程度であり、普段の練習で縦長の文章を読む訓練が特に必要である。
過去問を解く際にも1行の文字数が異なる場合が多いので、視点の動かし方や文章内容の把握方法など練習して
おくとよい。また文章中に出てくる難語の注釈が比較的少なく、言葉の意味の出題もあるので語彙力の養成を
普段から欠かさず行おう。
理科
35分 100点
大問4題、小問30問程度。生物・化学・物理・地学から1題ずつの出題。
記号選択の問題が大半を占めるが、計算問題も一定量含まれている。図やグラフ、表も多彩で、
35分があっという間に終わってしまう印象をもつ受験生も多いのではなかろうか。
教科別の受験者平均点も理科が一番低いことが多いため、まずは定番の問題は素早くこなす癖を
身につけておきたい。同時に苦手分野がある場合は標準的な演習を繰り返しこなし、差をつけられない
ような対策を取るとよい。更に理科が得意で点数を伸ばしたい場合は、化学分野や天体など
非日常の数字が登場しやすい計算問題で実力をつけ差別化を図ろう。
社会
35分 100点
大問が3題、地理総合、歴史、公民から各1題。小問が合計で30問程度。
問題の種別は記号選択、人物名などの語句記述、説明の記述と分かれている。漢字指定で答えさせるもの
がほとんど。「競売」「通信指令」など受験生の意表をつく用語も時々出題される。
35分という時間を考えると、基本的な語句記述は即座に反応したい。時間をかけてよいのはグラフや表から
の正誤判定や説明記述。他教科にも言えることだが、確実に得点できる問題を時間内に解き終える癖をつけて
おこう。
社会で得点を伸ばしたい場合は、地歴公問わずある物事に対する背景や成り立ちなどを普段から深掘り
しておくとよいだろう。記述対策として専用の問題集を活用するのもよい。