激動の幕末を生き抜いた榎本武揚の実学主義を脈々と受け継ぐ学校。高等部からの生徒募集は
完全廃止、2005年新設の中等部の存在感は増すばかり。
算数
50分 100点(第1回4教科受験の場合)
大問5題、小問18問程度。
大問1は小問3問。計算問題から始まり、単位換算や逆算、工夫する計算も見られる。
大問2も小問が3問。縮尺やカレンダー算、約束記号など比較的基本的な特殊算を中心に出題される。
大問1、2は落ち着いてミスなくこなしたい。
大問3の出来が最も結果を左右するのではないだろうか。以前は試験時間が40分であったため
東農一といえば図形問題、と言われるほど平面図形の折り畳みや立体図形の展開図などの比重が
大きかったが、50分になった現時点でも図形問題の重要性はさして変化していない。展開図や
求積などの定番問題から、思考力が要求されるグラフや回転まで、論理性の育成と幅広い演習
が求められる単元である。
大問4でも図形応用が出題されたり、場合の数、推理算など受験生泣かせの問題が散見される。
対策としては合格者平均が80点を超えることも少なくないため、計算ミスは是非なくしておきたい。
普段から見直しがしやすいような途中式の残し方に注力しつつ各単元の標準問題~練習問題レベルは
初見で解法が見通せるようにしておきたい。さらに図形の単元においては、いわゆる難関向けの問題集
などに手をつけておきたい。問題の背景にある論理性は特に磨きをかけて本番に臨みたい。試験時間
に対して問題量はそれほど多くないため、じっくり粘り強く問題と向き合おう。
国語
50分 100点(第1回4教科受験の場合)
大問3題、漢字の読み書きと長文2題という構成。
大問1は小問8問で、読み・書きともに4問ずつ。
長文2題は物語小説と論説文の王道パターン以外に論説文2題という試験も見受けられる。
試験時間が50分に伸びて、60文字以内の記述問題が入ることがあるが、それ以外は記号選択。
内容は言葉の知識や三字、四字熟語、部分内容理解、文章の並べ替えなど。各長文に小問が8問程度ずつ。
文章の長さ自体は5000字前後のものが多いが、記号問題の選択肢の長さも考慮すると、あまり
じっくり時間をかける余裕はない。
対策としては漢字、言葉の知識は普段から積み重ねつつ、論説文での筆者の主張をまとめる
練習も併せて行いたい。60字以内でまとめることを意識すれば、冗長にならない文章を書く練習
にもなる。選択肢は、細かい表現もふくめ、本文と選択肢、選択肢同士を比べる練習を日頃から
意識して行いたい。
理科
40分 80点(第1回4教科受験の場合)
大問4題、小問30問程度。生物・化学・物理・地学から1題ずつの出題が基本。
問題の種別は記号選択、語句記入、短文記述、計算、グラフ、作図などバラエティに富む。
最大のポイントは40分という時間内で多彩かつ相応な量の問題をこなせるかどうかである。
学校名が示す通り、算数とともに理科が得意な受験生が集まる傾向があり、受験者平均点と
合格者平均点の開きも大きい。算数の次に実力をつけるべき教科である。
対策としては、まず確実に得点できる問題を取捨選択できる目を養うこと。合格者平均点が
60%~80%とやや変動しているので、時間不足で確実に解ける問題に手が付けられなかった
ということがないようにしたい。次に計算問題への適応である。天体や人体も含めた受験生が
敬遠しがちな値が登場する計算はもちろん、問題文中に初見の計算式を掲載して解かせるという
形式も既出であるため、ここは苦手にしたくない。もちろん有名な発見をした人物名や基本事項
の知識は確実に押さえておこう。
社会
40分 80点
大問が3題、地理、歴史、公民から各1題。小問が合計で35問程度。
問題の種別は記号選択、人物名などの語句記述、説明の記述と分かれている。
合格者平均点は理科以上にばらつくことがあるものの、問題の難易度相応だと推察される。
対策としては、受験生の対策が遅れがちな国際情勢や経済の単元も含めて基本事項は一通り
暗記した上で、短文記述の練習とテーマ別演習を行うのが良い。また記号選択問題で適切で
ないものを選ぶのが苦手な場合は演習と直しのノートを作成してもよいだろう。
