【 国語 】
全体的には読解の長文化、様々なテーマからの文章の出題が定番になりつつあります。
縦書きの文章を読む、というのは低学年からの訓練が必要とされるところ。
大人であれば「きっとこういう展開かな?」「結論はこういうことなんだろうな」
と想像しながら読むことができます。
しかし世代を超えたコミュニケーションが成立しにくく、実空間での体験が
希薄である小学生では、ともすれば想像力が養われる機会が大幅に損なわれます。
子どもの目線ではなく大人レベルの投げかけを心がけると良いでしょう。
受験生当人は、やはり読書の習慣とよその大人との対話の機会をもちましょう。
新しい言葉を覚えたら、多少間違っても構いません、積極的に自分の言葉として
話してみましょう。
【 算数 】
算数を苦手としている受験生には、公式と論理体系が不足している場合
が多く見られます。
弱点を克服する方法はいろいろあると思いますが、ある程度共通しているのは
① 計算能力を身につける
② 基本的な一行題は短時間で解くことを意識する
③ ある程度の演習量は確保する
です。計算能力がないと一行題を短時間で解くことは難しいでしょうし、
一定時間内で演習量を確保することも無理です。
演習量が確保できないといろいろなパターンの問題を体験できず
問題への対応力が低下します。
また解くスピードが遅すぎると一体何を計算しているかすら
忘れることもあるでしょう。
【 理科 】
中学受験の理科は暗記と計算の両輪から成り立っています。
高いレベルを要求されるほど問題傾向を意識した対策が求められます。
塾の教材や市販の参考書の中には幅広い知識の習得を意識しているものや、
過去問を意識した計算問題が掲載されているものもあります。
またどの時点でどの単元をどれくらいのレベルまで習得するかは
ケースバイケースなので、やはり志望校との兼ね合いかと思われます。
弱点克服や復習をどのように行うかも思案のしどころです。
【 社会 】
まずは苦手分野を極力なくし、自分なりの暗記方法を確立することが大事です。
社会が得意な受験生にある程度共通しているのは、机や階段の壁、トイレなどに
暗記したい事を紙で貼り付けているということ。
音楽にのせてリズムで覚える、暗記カードを作成する、語呂合わせを考えるなど
工夫の仕方はいろいろだと思います。
一行題で基本的な暗記ができたらテーマ別でまとめてみたり
発展的な演習で知識の強化・関連付け、記述をくりかえし行いましょう。