【国語】
長文2題の形式。長文の中に漢字の書き取り・読み、熟語、ことわざ、文法、文学史、などの言語・
知識要素が含まれている。学校発表の配点がないので推定値ではあるが、これらの言語・知識要素
だけで3割以上を占めており、おろそかにはできない。難解な書き取りなどは出題されないが、
過去には「手水」「訃報」などの読みの出題があり油断はできない。標準的な書き取りはマスター
しつつ、読みについては余裕のある限りプラスアルファを心掛けたい。長文読解は30字前後の記述
記号選択、抜き出しでの解答形式がほとんど。近年論説文の長文化により全体の文字数が増えている
が、本校は女子の比率が高いこともあり、国語での大幅な失点は避けたいところ。時間がなくて
解くことのできる問題に手をつけられなかった、ということがないようにしたい。普段から長文の
読むスピードを意識し、何分でどれくらいの解答が可能かを認識しよう。
【算数】
大問1で計算・一行題の小問集合。四則演算、逆算、場合の数、割合、角度、面積など基本的な
問題が10問。本校の落とし穴は大問2、3、4の配点の高さである。150点満点とはいえ、1問あたり
の配点が9点、10点の問題を立て続けに落とすと合格点に届くのがきつくなる。速さ、立体図形など
頻出分野は特に考え方や式を分かりやすく残す訓練を心掛けたい。難問の類いはほぼ見られないが
どうしても分からない問題がある場合は、余白のプレッシャーに押しつぶされることなくできる
問題を確実に得点したい。算数が得意な受験生は8割以上を得点できるような戦術を考えよう。
【社会】
地理・歴史・公民がほぼ1/3ずつの配点。記号選択による出題が最も多いが漢字指定の語句や
短文での記述も出題される。漢字指定の問題は小学校で学習しない漢字もあるので、普段から
練習をしておきたい。最も差がつきやすいのは記述問題。グラフ・資料の読み取りと同時に
演習量がものを言うところ。また、複数の文章の正誤や「適当でないもの」を選ぶ選択問題は
紛らわしいものが含まれているので、数多くの選択問題にあたろう。世界を含む地理や時事問題、
国際連合などの分野は後回しになる受験生が少なくないが、幅広い知識を確実にしておきたい。
【理科】
資料・表・グラフが多い問題はページ数も多く感じられ35分で解き切るのが1つのハードルに
なり得る。まずは7割前後を目安に、自分がどれくらい得点したいかにターゲットを絞り、
解き方の戦術を考えよう。日頃からやっておきたいのは、やはり計算問題。化学や物理だけで
なく、生物や地学からも計算問題が出題される可能性があるので、中和やてこ、電流などの定番は
もちろん、初見を含めたいろいろな計算問題に触れておきたい。また選択問題はすべて選ぶもの
が少なくない。表や実験に気を取られ問題文の指示を間違えないようにしよう。