SAPIX
授業の教材はすべてプリント冊子で当日に配布される。新しい内容は授業で、
復習は自宅で繰り返し行うというスタイル。超難関校をターゲットにした指導
で毎年実績を上げている。特に小規模校舎でクラス分けの偏差値帯が合わないと
苦労する傾向があり、カリキュラムの進み方も早目のため、合わないと思うこと
も多い。教材を整理して弱点克服・復習が効率よくできるか、解答・解説が
理解できるかがポイント。家庭教師に依存する割合も高い。
四谷大塚
予習シリーズのカリキュラムは早稲田アカデミーなどYTnetで広く採用されている。
教材名が示す通り、SAPIXとは対照的に授業前である程度予習をして疑問点をもって
授業に臨むことが要求される場合が多い。講師によっては課題のプリントなど配られる
場合もあるが、東進の傘下に入って以降、学生講師の割合が高くなった。従来の
カリキュラムより進み方が早くなっている傾向があり、6年生の1年間程度で志望校に
あわせた入試対策に注力する分、弱点分野の補強は計画して実施するタイミングが
求められる。
早稲田アカデミー
予習シリーズ教材+W-Basicという早稲アカ独自の教材があり、宿題の量がこなせるかが
一つのポイント。また、創業者のDNAを継承している校舎は体育会系ののりが強いので
校舎毎の相性の良さは確認しておいた方が良い。授業が終わった後にできるだけ自習室の
席を確保し、面識のない先生にも質問しながら宿題をできるだけ効率よく片付ける要領の
良さが身についているとよい。
日能研
神奈川県や東京都北東部、埼玉県のエリアを中心に根強い人気を誇る。国語の読解に関しては
定評のある教材やテストが特徴。但し予習シリーズなどのカリキュラムと比べると学習の
スピードがゆるやかなため、日能研から他塾への転塾はあまりお勧めできない。「栄冠への道」
「本科教室」を中心とした教材は、白黒印刷で分厚いので使いづらいものの、考えさせる
要素がふんだんに盛り込まれている。要点をコンパクトにまとめてある参考書などと併用
するか、自分でまとめのノートを作ることを検討するとよい。