【国語】
ここ数年漢字の出題が見られないが、記述や自分の意見を述べる作文では小学校で学習する
漢字は正しく使えるようにしておきたい。物語文・論説文の長文2題という傾向が強く、文章
自体はそれほど長いものではないが、問題数以上に解答に手間取るため時間の余裕はあまりない
と言って良いであろう。読解にも利用可能な言葉の知識をどん欲に吸収すると共に、自分の意見
を述べる問題では理路整然と相手に理解してもらうような文章を心掛けたい。結論→根拠→発展
などといった作文の得意なパターンを作っておくのも1つの方法。様々な文章に触れ、意味の
分からない言葉を調べたり、日頃から目にした表現を自分の言葉として積極的に使って言葉の
幅を広げていこう。
【算数】
50分100点と一般的な算数の試験と思いきや、本校の真骨頂は大問3、4、5にある。つまり
大問1、2はノーミスで乗り切りたいということ。推定配点程度であれば大問1、2で40点が
見込めるが、それでは合格最低点には及ばない。大問3以降で35分程度は時間の余裕を残して
おきたい。その上で日頃から論理的思考力を養い、応用問題の道筋を研究、丁寧に解く癖
をつけておこう。各大問の(1)は比較的与しやすいものもあるので、60%以上の得点を
あきらめずに狙っていこう。
【社会】
問題数の少なさは傑出しており、単純な知識問題も少ないとはいえ、解答するにあたり幅広い
知識が要求される。リード文の要旨やグラフ、図の意図することを読み取る訓練が必須。
場合によっては歴史のドキュメンタリーや世界各地を紹介する番組などの見て背景や理屈を
学ぶ姿勢があってもよい。本校の過去問だけではなく、資料を提示して論述を課す学校もある
ので試しに解いてみても良い。理科と合わせて50分の時間は理科に比重を置く方が無難か。
資料集や各種統計資料なども活用して日頃から考え仮説を立て検証することができると
尚良い。
【理科】
社会と合わせて50分の時間は考える時間だけであっという間に過ぎていく印象かも知れない。
どういう時間配分で乗り切るかは過去問を何回か解く際に自分のパターンを考えておくと良い。
社会と同じく見たことのない資料やグラフを見せられて論述する問題が一つのポイント。
もちろん、各分野で関連する知識を結びつけて科学的に考える姿勢が問われる。単純な知識
問題は難なくクリアした上で自分が理科で何点以上取りたいかをイメージし、問題の取り組み方
に生かそう。