【国語】
大問が4つ、漢字の書き取りと慣用表現などの言葉からの出題、長文2題という傾向が強い。
漢字は普段話し言葉では使わないような同音異義語などを中心に5問。確実に得点しておきたい。
言葉の問題は慣用表現、擬態語・擬音語など、特にひらがなを多用するものを中心に語いを
広げておきたい。長文は文学的文章と論説文。文学的文章は5,000字前後のものは10分以内
で読み通すスピードを目指そう。長文の大問にも慣用表現や言葉の意味を問う問題がある。
記号選択と下書き欄のついた記述問題ばかりなので、選択肢を比べつつ消去法で絞り込む練習
と記述のポイントを文章まで練り上げることをくり返そう。論説文も文学的文章と似た出題の
ことが多い。80字以内で記述させる問題は、はずせないポイントが基本3つあると考え、冗長
な表現にならないよう注意を。他の教科にも共通するが、本校HPで発表しているの出題の
ポイントは過去問を解いた際には必ず見ておこう。60分という時間を考えると時間不足に
なる可能性は低いだろうが、長めの選択肢を吟味する時間にあてたい。
【算数】
60分で16~18問前後の問題構成。計算問題は大問1の小問1のみで、いわゆる特珠算からの出題
はあまり見られない。「場合の数」「数の性質」といった出来不出来の分かれやすい分野を始め
「図形と移動」「速さと比」「規則性」「立体図形」は論理的思考力を是非磨いておきたい。
出題の条件はしっかりと読み取らないと誤答につながりかねない。各大問の小問1がその後の
小問を解く鍵になっていることが多いので慎重に取り組もう。作図や考え方は焦らずに丁寧に
仕上げることを心掛け、性急に答えを書くということにならないように。普段から応用レベルの
演習を腰をすえて取り組み、常に頭の中を整理する癖をつけよう。
【社会】
歴史・地理・公民プラス複合題の大問4つというのが定番の構成。記述を含む小問40問前後を
40分で解く。細かい知識はあるに越したことは無いが、それ以上にポイントになるのが論理性と
柔軟な思考力。どの参考書にも書いてあるような定番の知識が欠けていては土俵に上がれないが
数々の知識を土台にして選択肢を見極める訓練が必須である。また、時事を含めた日常の事象
に問題意識をもって触れ、その背景にあるものや社会の仕組みに関連付けて理解できるとよい。
【理科】
生物・化学・地学・物理の4分野から出題。40分100点満点。高得点勝負になることも多く、
苦手分野の存在は命取りになる。但し、重箱の隅をつつくような知識の習得をひたすら目指す
ということではなく、基本事項を押さえた上で論理的思考力の強化に努めるのがよい。
例え選択肢が多い問題でも文章を読んで考えれば大半の選択肢を消去できる場合が多く、
読解力も十分に磨いておきたい。浮力やてこ、中和、天体などの計算問題は定番のものが
多く対応しやすい分野に入る。ここでの失点は是非避けたい。特筆材料としてはアルキメデス
を答えさせる問題が複数回出題されているので、エジソンやキュリー、ガリレオなどの
常識レベルは念の為押さえておこう。