【国語】
大問が3つを50分で解く。大問1は漢字、知識問題。漢字の読み・書きは標準的な出題が大半で、
難しい読みをするものが時々入る。知識問題は部首・画数・言葉など出題の幅が広い。ここで
時間をとられると後半の長文読解に割く時間が不足する可能性があるので、時間設定をして
考えても答えが導き出せない問題にはある程度見切りをつけよう。また詩や俳句、文学史など
の出題も散見されるので、基本事項は押さえておきたい。長文は文学的文章と論説的文章の
各1題。選択問題、抜き出し、記述。文章の長さは長くないが、それぞれの小問数が9~11問と
多く、長めの選択肢、記述量を考えると時間の余裕はあまりない。それぞれの問題の配点の差が
小さいと思われるので、時間がかかりそうな問題は見切りをつけよう。受験者平均点と合格者
平均点の差が小さいので、確実に得点できる問題を押さえる姿勢が重要。
【算数】
大問1で計算・一行題の小問集合。まずは四則演算と逆算を無難に片付けて一行題に取り組みたい。
一行題と銘打ったものの、時折やや複雑な条件がついた応用題が出題されることもある。図形、
場合の数、規則性、数の性質など特に注意しよう。大問2以降は小問が2~4問ついた文章題。
毎年受験者平均は50~60点台前半なので問題の取捨選択も有効手段だが、各大問の小問1から
失点するとその後の小問が解けなくなる可能性が高くなる。水量とグラフ、速さ、図形などを
中心に基本~応用の演習をくり返そう。考え方・途中式を書かせる問題もあるので、普段の演習
は式を丁寧に残して見直しをすることを意識しよう。
【社会】
本校の社会の特徴は問題数の多さと時間のシビアな点。問題数は40問前後あり、かつ漢字指定の
語句記入によるものが多いので、まずは正確に書ける訓練をしておきたい。次に選択問題。誤った
ものを選ばせるものも多いので、時代背景や紛らわしい項目、よく聞かれるポイントは整理して
おこう。2行程度の記述問題は時間配分次第。40問前後を40分で解く上で後回しにしても可。
ただし、問題全体としては80点満点でも国語以上に受験者平均と合格者平均の差がついてしまう
傾向があるので、自分が何点を目標にするのかを明確にした上で知識の幅、解答のスピード感、
記述力の習得を普段から意識しよう。
【理科】
社会と同じく、解答時間は40分、80点満点。問題数は30~40問程度でじっくり考える時間は
少ない。生物・物理・化学・地学から各大問がバランスよく出題される。実験結果から考えさせる
問題や、グラフ、途中式を伴う計算問題、図示するものも含まれる。記号選択の問題は基本事項
を問うものが多いのでここで点数を固めておきたい。実験器具や実験方法、実験に際しての注意点
など押さえた上で、電流、中和、天体、力学など典型的な計算問題は確実にできるように訓練を。